NFLabs. エンジニアブログ

セキュリティやソフトウェア開発に関する情報を発信する技術者向けのブログです。

長崎県長与町の小学生の親子向けにセキュリティの授業を実施してきました

教育研修事業を担当している片山です。
7月22日に長崎県長与町での小学生の親子向けに開催されたプログラミング教室でセキュリティの授業を実施してきました。プログラミング教室は2時間×3回(3週に渡り計6時間)の構成で、22日は午前と午後に分かれて、それぞれ8組の親子向けに実施しました。このプログラミング教室の初回の1時間目で、NFLabs.がプログラミングをしていくうえで必要なセキュリティの授業を行い、その後は長崎県立大学がSPIKEプライムを利用したレゴプログラムを実施していくという流れです。

セキュリティ講義

セキュリティ講義では、「プログラミングで気をつけること」と題してインターネットの危険、身を守るための方法をクイズや紙芝居を用いて説明しました。

インターネットの危険についていくつか紹介した後、フィッシングを題材とした紙芝居を行い、悪い人がどのようなことを考えてフィッシングを行うのか、並び替えのクイズを行いました。

紙芝居
並び替え問題

その後、デモ用のフィッシングサイトにアクセスしてもらい、本物のサイトにそっくりであることや簡単に作れてしまうことを伝えるとお子さんも保護者の方もハッとする姿が見られました。

デモ用のフィッシングサイト

最後に身を守る方法を説明してクイズを実施したところ、インターネットの危険を目の当たりにしたこともあり積極的に参加してもらえました。驚いたのは、お子さんも真剣に聞いていて、ほとんどのクイズで全員が正解だったことです。どのように身を守るのか、しっかり理解していただけたようでした。

クイズに答える子どもたち

レゴを使ったプログラミング

後半のレゴを使ったプログラミングでは、長崎県立大学の学生が講師を務め、機械にタブレットから命令を送って動かす演習を行いました。

現地で使用したレゴ
タブレットを使ったプログラミング

SPIKEプライムを利用したプログラミングでは、実際にコードを書くことなくプログラミングができます。初回ということもあり、簡単な制御を使って自分の手に追従するようなプログラミングを実施しました。最初は苦戦していたようでしたが、学生たちの助けもあり全員が無事実装することができました。親子で相談しながら楽しそうにしていた様子が印象的でした。

親子で相談しながらプログラミング

おわりに

NFLabs.では、学生向けのセキュリティ教育として大学や高専に出向いて講義を行ってきました。今回の小学生を対象にしたセキュリティ授業は初の試みで「どれくらい伝わるのか?」、「興味を持ってくれるのか?」といった不安もありました。しかしながら、不安とは裏腹にお子さんたちも保護者の方々も真剣に聞いてくれている手ごたえを感じました。
プログラミングを始めたい子どもたちに向けてセキュリティ教育を実施できたことで、サイバー犯罪に巻き込まれたり、意図せず犯罪者になってしまうことを防ぐ一助になっていれば幸いです。今回は、幼いうちからセキュリティに触れることで、少しでもセキュリティに興味を持つ方を増やせると良いなという想いからこうした活動にも参加しました。今後もセキュリティ人材の育成に積極的に取り組んでいきたいと考えています。