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Cloudflareではじめるドメイン運用のススメ

この記事は、NFLaboratories Advent Calendar 2025 4日目の記事です。

はじめに

はじめまして、ソリューション事業部 教育ソリューション担当のZerostearです。
突然ですが、皆さんはドメイン運用をしたことがありますか?
何となく敷居が高いように感じるかもしれませんが、実は個人でも気軽に始めることができます。
ここではCDNサービスとして有名なCloudflareを活用してドメインの購入からセキュリティ対策に至るまでの様々な活用法を紹介していきます。

ドメインを購入する

Cloudflareでアカウントを登録したら「Domain registration」→「Register Domain」と進んでいき、ドメインを検索します。自分の好きなドメイン名が取れるかどうかを調べてみましょう。
ドメインの価格はトップレベルドメイン(TLD)ごとに決められており、最も安いTLDであれば年間1,000円未満の費用から始めることができます。


注意点

ドメイン名の購入後、契約の更新をしないと管理権を手放すことになります。管理権を手放している状態では第三者が取得できる状態であるため、注意が必要です。

ドメインを運用する

DNSレコードを確認する

ドメインを購入できたら、まずはDNSの設定を確認してみましょう。ダッシュボードから登録したドメイン→「DNS」→「Records」と選択していきます。

試しに「Add record」から新たにCNAMEレコードを追加してみましょう。CNAMEレコードで任意のドメインを指定することでサブドメインがそのドメインの別名として登録されるようになります。
登録したサブドメイン宛にブラウザからアクセスしてみると、もとのドメイン名にアクセスした場合と同じ挙動になることが確認できます。*1

Blueskyに自身のドメインを設定する

ドメインの管理するTXTレコードを活用してみましょう。
BlueskyはX(旧Twitter)の共同創業者らが開発したXと近い機能を持つソーシャルメディアです。Blueskyの面白い機能として、自身のドメイン名をハンドルとして登録できるというものがあります。

Blueskyの設定画面から「アカウント」→「ハンドル」→「自分のドメイン名を持っています」と選択すると、ドメイン名の入力欄があります。所持するドメイン名を入力すると、後で設定するTXTレコード内容が表示されます。
CloudflareにそのTXTレコードを登録してBluesky側で確認を行わせることにより設定することができます。
TXTレコードの値には定められた形式はありませんので、こういったWebサービスのドメインの認証に使われるいったユースケースもあります。


Cloudflareのサービスを試してみる

Workers

Workersはサーバーレスアプリケーションを提供するためのサービスです。アプリケーションのコードがサービス側で保持されていることで、運用面の負担を低減でき、コードの開発に集中できます。

サーバーレスと聞くとAWS Lambdaをイメージされる方も多いかもしれませんが、リージョンを限らず分散しているという点でWorkersはLambda@Edgeに近いようです。*2

ドメイン概要の画面から「Workers Routes」を選択し、そこから「Manage Workers」を選択します。「Create application」→「Start with Hello World!」としてHello Worldを表示するWorkerを立ち上げてみましょう。

デプロイしたら「Edit code」でコードを編集してみましょう。
Hello World用のページの内部のコードはJavaScriptとして動いています。

ちなみに、静的サイトのホストのみが目的であればPagesと呼ばれるサービスもあります。GitHub Pagesのようにリポジトリと連携し、mainへのプッシュと同時に自動デプロイが走る仕組みがあるのでこちらも便利です。

Email Routing

Email Routingは自身のドメインをメールアドレスのエイリアスとして運用することができるサービスです。

「Email」→「Email Routing」を選択していきます。Custom addressに好きなローカルパートを入力してDestinationに自身が保持しているEmailアドレスを指定します。

メールアドレスの確認完了後、設定したメールアドレスが自身が所持しているメールアドレスの別名として機能します。
メールセキュリティとしてSPF、DKIM、DMARCといったものも設定できます。

注意点

CloudflareのUIや機能は定期的に大きく変更が加わります。ここで取り上げた手順説明は、古くなったりサービスが廃止されたりといった可能性が挙げられるので、公式のドキュメントから参照することを推奨します。

おわりに

今回はCloudflareを活用したドメインの運用方法について簡単にご紹介していきました。
ドメインを運用することでサーバー側の技術を知ることができ、仕組みの理解にもつながる側面があるのでオススメです。
ここで紹介したサービス以外にもCloudflareの機能の追加は数多くありますし、ドメインホスティングサービスは様々ですので、個人開発やインターネットライフの一部として活用するのも面白いと思います。

*1:余談としてCloudflareではDNSSECの設定も簡単に行うことができます。DNSSECの説明については割愛しますが、設定が出来たらdig dnskeyやdig dsで公開鍵やハッシュの情報が取得できることを確認してみましょう。

*2:https://www.cloudflare.com/ja-jp/learning/serverless/serverless-performance/